任務が終わって自室に戻った。 今日の任務は随分と敵が多くて面倒だった。弱い敵ばかりだったので体中血生臭いので風呂に入ることにした。 シャワーのノズルをひねってお湯を出すとバスルーム内いっぱいに湯気が出た。 シャワーを浴びているうちにだいぶ血生臭さは落ちた。 バスタブにはすでにお湯ははっておいた。 中には からもらったカモミールの泡のたつ入浴剤を入れておいたので泡風呂になっていた。 体と髪の毛を洗い終え、バスタブに入ろうとすると、突然バスルームの扉が開いた。 「突撃☆隣のバスルーム!ってわけでこんにちは。」 「――――――――っ!!!!な、ななんでおまっ、ここにぃ!?」 いきなりタオルを巻いた が入ってきて慌たら足を滑らせてバスタブに顔から突っ込んだ。 はっきり言ってかなり痛い。バスタブのお湯と泡が飛び散ってバスルーム内が泡だらけになった。 「HAHAHA!何をやっているんだねスクアーロ君。湯船の底に何か見つけたのかね?」 「ガホッ、な、だからなんでお前がいるんだぁ!」 「ん?だからまぁレポートだよ。『突撃☆隣のバスルーム』の。スクアーロにやった入浴剤、使ってんだろうと思いましてな。」 とりあえずその…タオル一枚の をずっと見てるわけにもいかないので俺は に背を向けた。 「そんなの知らねぇぞぉ!!は恥ずかしくねぇのかぁ!?」 「え?恥ずかしくないよ。だって水着着てるもん。」 そう言ってはタオルをぺろっとめくって見せた。 「ば、バカ!!!見せんなぁ!!!!」 「えぇーつまんねー。ま、仕方ないなぁ。あ、ちなみに私12歳で恥捨ててるから。そこんとこ安心して。」 「ちげぇ!!!!!だから…その、男の風呂とかに無防備に入ってくんなってことだぁ!!」 「うーンなるほど。今後参考にしますぅ。あ、ちょっとさ、髪の毛大変なことになってるから巻きなよ。」 頭にタオルが乗せられた。頭に巻けってか? とりあえず髪の毛をタオルで巻いてみた。 「スクアーロ、ちゃんと後れ毛出しなよ?」 「は?何でだぁ?」 「萌えるからだよ、すっきゅん。」 すっきゅんって…俺?つーか萌えるとかどこで覚えてきやがったこの小娘は。誰か入れ知恵したな…。ベルか? 「はぁ…。もう終わったらさっさと出ろよぉ?」 「んーわかったわかった。」 シャワーの出る音がする。体洗ってんのか?ちらっと横を見てみるとが体に巻いていたタオルが掛かっていた。 気づけばバスタブの水嵩が増えていた。 「な、何入ってんだよ!!」 「だって泡風呂入りたかったんだもん。」 「だってじゃねぇぇ!!!テメェの風呂入れぇ!!!つーかおまっ、タオル巻いたかぁ?」 「あ、やべぇ忘れてた。」 「(忘れんなよ…)」 は手をのばしてタオルを体に巻きつける。泡ごしに胸元が見えた。何見てんだ俺!! 「ねぇ、ちょっとそっち向いて。」 「こ、こうかぁ?」 「そうそう。」 言われるがままにに背を向けた。するとぐぐっと肩に圧力がかかった。 「何やってんだぁ?」 「マッサージ。まぁあれだ。そう。」 話をあやふやにされたが、 のマッサージが何気に心地よくてついうとうとしてしまう。 「…いつもお疲れ様ってことでね…。体で癒してみた。」 「へんな言い方すんなぁ。…ありがとなぁ。」 「どういたしまして。」 今日はやけにが素直だ。いつもこうだったらいいのになぁ。 しばらくしてはマッサージの手を止めたら俺の首に腕を巻きつけてきた。 「ばっ、く、苦しい!!放せぇ!!!」 「あーヤバいよスクアーロ。私人が苦しむのみて超楽しい!なんか目覚めちゃったかも…。」 「目覚めんでいいわぁ!!いいから放せぇ!!」 ホント何にも考えてねぇこいつ!!いつもアホだと思っていたが正真正銘のアホだ!!! さっきっからの胸が当たってんだよ!!!!叫びたかったけど言えるわけねーだろ!! 「おやおや、スクアーロ君。顔が真っ赤ですよ?発情期ですか?」 「放してくれぇぇぇ!!!!」 「やだー。」 さらにぎゅうと首にしがみ付くのでもうほとんど俺との隙間は無い。 わ、わざとやってんのかこいつは…。 仕方ない…。 「は、放せぇ!いいかげんにしねぇと襲うぞぉ!!!!」 「うっわー露骨ー!だめだよーそーゆうのは風呂からでてからじゃなきゃさ。」 なんか今こいつ問題発言しなかったか? 顔を赤らめるスクアーロから腕を放し、は体中に纏わりつく泡をシャワーで流してバスルームから出た。 「そういやさー、スクアーロ。私のこと襲ったら襲い返すから。」 顔は見えなかったが、確実にはニタリと笑ってる気がした。 |
顔が 赤 かったのは 風呂 に長く入りすぎた わ け で は ない |
(2008.09.21 主人公なんつーキャラだよ…) |