ポンと勉強中の机の上に置かれたのは小さな紅い花だった。




「何やってんの?」




文字を綴る手を止め、花くを置いたスクアーロに問う




「拾った」
「…何で?」
「…っぽかったから。」




え、何?私はその辺にけなげに咲く雑草と言いたいんですか?コイツは。 スクアーロはその花を手に取るとの耳の辺りに花を挿した。その仕草にちょっとドキっとした。(ハハッ、ないない。)




「じゃぁなぁ。」
「え?」




部屋の出口へと足を運ぶスクアーロ。




「ちょ、スクアーロ!待ってよ!!」
「あ?」
「どうしたの?いきなり…。」




振り返ったスクアーロは顔が真っ赤だった。慣れない事するからだよバカ。




「なんとなくだぁ。」
「ふーん…。」




なんかわかんない。自分でもわかんないんだけどさ、 スクアーロが耳にかけた花を手にとってスクアーロの耳にかけた。




「…こそ何やってんだぁ?」
「…わ、わかんない…何やってんだろう……。」




いや、なんつーかさ、銀色の髪の毛に赤い花が映える。まぁ要はスクアーロ花似合う。かわいいわ。男なのにさぁ…、ちくしょう。 考えてみればこんな殺し屋風情が花を見て喜ぶなんておかしいにも程があるね。うん。




「…いとうつくし。」
「はぁ?」
「いや、愛づかはし。」
「はぁ?」
「うん。意味はそのまんま。褒め言葉として受け取ってくれたまえ。」
「はぁ…。」




なんでこんな事いってんだろ。まぁスクアーロでもさすがに日本語の古文はわかんないだろ。私だってそんなにわかんないもん。 ぐいとスクアーロの胸倉を掴み、噛みつくみたいにキスした。あ、「みたいに」にするはずだったけどマジで噛みついてた。…よかった。血は出てないみたい。 スクアーロの耳の上に挿した花が落ちた。 そういえば…ファーストキスまだだったな。あ、スクアーロもか。呆然とするスクアーロをちょっと意地悪で部屋から閉め出してみた。(オイオイ) ちょっとするとはぅ、うわぁぁぁ!!とか言ってドタドタと足音が遠ざかった。 ふと下を見ると花びらを散らせた花が落ちていた。











ディモルホセカ













変わらぬ愛…って花言葉なんてしらないか…。つーかこんなに奇麗な花なんだからその辺で拾うわけないじゃん。嘘へたな奴だなぁ



















(2008.09.24 オチなし…orz)             pict 空に咲く花