綺麗な楕円を描い机上には、色とりどりのワインの瓶が並ぶ。そのテーブルを挟み、イスを並べて2人は向かい合う。お互い、空のグラスを片手に。




「素人だらけの☆ワイン評論会〜!!」




は楽しそうにグラスを高く掲げ、一人きゃっきゃと騒いでいる。 向いの席に座るスクアーロは、気だるそうに騒ぐを見つめている。




「オイオイオイ!!スペルビ!!もっとテンション上げてこーぜヤッフゥ―――!!!」




はバシバシと空いた片手でスクアーロの肩を叩くと、スクアーロはだるそうに頷く。




「んじゃ、とりあえず赤ワインから行っときますかぁ!!」
「あぁ。」




テーブルから一本の瓶を手に取ると、栓抜きでコルクを抜いた。小さなワインの口からは、芳醇なワインの香りが漂う。




「あ、最初に言っとくけど、評論が下手だった方罰ゲームね。」
「はぁ!?聞いてねぇぞぉ!!さっきまでワイン飲むだけって言ってたじゃねーかぁ!!!」
「え?そんなこと言ったっけぇ?わーすれちゃったなぁ〜あはは!!」
「とりあえず俺は飲むだけだからなぁ!!」
「そんなこと言っちゃっていいのかな〜スペルビくーん。」




にやりと笑ってが取り出したのは、一枚の写真だった。スクアーロはその写真を見ると、顔を真っ赤にしてからその写真を取り上げようとするが、ひらりと避けられてしまった。




「う゛お゛ぉい!!、それどこで手に入れやがったぁ!!!!」
「これはマーモンちゃんからの贈り物にございますー。いや…まさか…スクアーロがこんなにも牛乳を噴き出すなんて…イメージがた落ちですよね…。あ、スクアーロズボンのチャック全開…ぷぷぷ」
「あ゛―――――――――!!!言うなぁっ!!!!ボスがテーブル投げてきたせいだからなぁ!!!」
「ズボンのチャックは?」
「…………無視してくれぇ!!」
「はい、ってわけで、これがバラまかれたくなかったらおとなしく参加してもらうから!」
「やりゃぁいいんだろぉー」
「まっ、とりあえず飲もうよ。」




は持っている瓶を傾けると、スクアーロのグラスにワインを注ぐ。 赤いワインはうっすらと周囲を映し出した。スクアーロはグラスを口元に近づけ、口にワインを含んだ。




「おぉ、うまいんじゃねぇかぁ?香りもいいなぁ。」
「でしょ?私が選んだベストセレクション!!!んで、他には?」
「他に?特にねぇがなぁ…。」
「あ、もう私勝ったも同然だよ?」




覚束ない手では手に持つグラスにワインを注ぐと、一気飲みした。




「………まずい!もう一杯!!」
「オイィィィィ!!!!それ青汁のCMだろうがぁ!!!!」
「いや、でもこれ結構有名だし…。」
「パクってどうするパクってぇ!!!」




ゆらりとが立ちあがった。スクアーロの胸倉を掴むと勢い良く背負い投げをした。 幸い投げられた先にはベッドがあったので、スプリングが軋む音が鳴っただけだった。 しかし、スクアーロはいきなりの事で驚愕していると、が勢いよくベッドにダイブしてきた。それこそスプリングが壊れるんじゃないかという程勢いよく。




「オイ、服脱げよ。」
「はぁ?」




いきなりボス降臨かと思いきや、 はスクアーロの服のボタンをはずしにかかった。




「まてまてまてぇ!!落ち着けぇ!!!う゛ぉ゛っ!!!コラ!脱がせんなぁ!!!」




赤面してを抑制するが、は涙目になって怒鳴った。




「もういい!!私が脱ぐぅ!!」
「脱ぐなぁぁぁぁ!!」




はスクアーロが止める間もなく自分のシャツのボタンをはずすと、大きく服がはだけ、胸元が露わになった。 あせってスクアーロがの腕を押さえると、の口元からワインの香りがした。




「う゛お゛ぉい…お前…ワインどんくらい飲んだぁ?」
「んー・・・・・・はちほぉん。」
「8本!?おまっ、飲みすぎだぁ!!」
「そんなことないよぅ。だってわたひ元気じゃん。」
「しっかり呂律回ってねぇじゃねぇかぁ!!」
「ん―――…………。」




スクアーロの胸にわずかに圧力がかかった 下をみたらが胸に顔をうずめ、静かに寝息を立てていた。の頭に優しく手を乗せ、優しくなでた。
あれ、俺…このあとどうすればいいんだぁ…?














 cradleの困惑


































翌日――――――



あれ?…ここ…どこ?……………つーか…なんで服はだけてんの?ん?なんだこれ…ん?何でスクアーロいんの??……えっ!!えっ?えぇぇ!?わ、わた、私… スクアーロと…いや、そ、そんなこと…ひゃ――――――!!!!!





















(2008.09.20 青汁のCMわかります?キューサイ青汁です。はい、だめですね、いけませんねぇ…。)